2011年03月11日

さきらアトリウムでのワークショップ1日目

滋賀県栗東市にある栗東芸術文化会館さきらのアトリウムを舞台に今日から日曜まで行われるワークショップ1日目は、冬の「まなびーやさきらわらべシップ」に参加したこどもたちが次々と現れ、まずはその「つづき」のような感じで始まりました。
が、明らかに冬と違うのは、格段に「自由度」が高まったこと。逆に言うといよいよ「何をするか」が決まっていないということです。

まずは11時過ぎにさきらへ到着。アトリウムの一角を使った会場設営を始めたのですが、当初は4月からさきらの指定管理者が代わってしまうので、今現在のスタッフのように至れりつくせりのような人がいなくても「誰でも気軽にできる設営」をやってみるつもりでいたものの、さきらスタッフで舞台の大道具など何でもつくってしまうサカさんが「えんがわ的な場をつくろう」と私が書いているのを見て、「じゃあ縁側作る?畳もあるし、ちょこっと洋室もつけとくか」みたいな感じで冬のワークショップスペース以上に手のこんだつくりとなっていきました。

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ワークショップのほかに今回の訪問のもうひとつの目的である、さきらとボラコミが積み上げてきた数年間の集大成であった今年度の活動を振り返り、栗東発のコミュニティアートとはいかなるものかを投げかける記録報告集「ブック」の打ち合わせをボラコミ西川さんと行い、ふと気づいた3時過ぎ、こどもたちはやって来ました。
「あれ、サンタさん?」「裸の王様や!」と、12月の「まなびーやさきらわらべシップ」や「さきらウィンターワンダーランド」でサンタクロースや裸の王様に扮した私の本性を見抜いた彼らは、また面白いことをやらせろと押し寄せました。
とりあえず今回用意していたのは、12月にボラコミがつくった100人の大工が登場するオリジナルストーリーに絵をつけ、朗読もして動画にしようという企画と、「ボラコミ☆チャンネル!」の番組づくり。
ストーリーにつける絵を描き始める子がいる一方、「けいじドラマ」の企画を提出する子がいるなど、景観がお茶の間的なものに変容しつつあるにも関わらず、劇場のアトリウムは非常にクリエイティブな場へ。

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市長のむすめが誘拐されるというドラマへの出演者をさがしてさきらシンボル広場へと繰り出した小学生は、次々に断られる女の子たちに土下座までしてお願いしたものの、どの子にもかたくなに断られ、結局、女の子がつれていた犬がゆうかいされる、というストーリーに。
カメラマン役がムービーカメラで各シーンを撮影し、市長のもとに暗号による脅迫状が送られてくるというシーンまでを撮影することができました。

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夜遅くにさきらで会議のあるお母さんたちが打ち合わせしている間、お茶の間を見つけたこどもたちが乱入する一幕も。
最後はテレビも設置され、非常にぜいたくなしつらえとなりました。

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明日からも日曜まで13:00〜21:00の時間帯でワンダーな場をつくっていきますので、ぜひおこしください。
大人の方も大歓迎です。特に夜の時間帯は趣味や好みの「発表会」をしたいと考えています。ぜひ趣味や大好きなものを持ってさきらアトリウムへおこしください。

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posted by 門脇篤 at 02:12| 滋賀 ☀| Comment(0) | アトリエアトリウム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月09日

さきらアトリウムにワンダーランドをつくろう!

明日からまた滋賀県栗東市にある栗東芸術文化会館さきらへ!
日曜まで滞在し、さきらボランティアコミュニティ(通称「ボラコミ」)のみなさんとさきらアトリウムを使った継続的な営みについて実際にやりながら考えたり、これまでのボラコミのみなさんの活動をまとめた「ブック」をつくったり、その経過や映像、画像などを展示したりします。

以下は今回のプラン。
内容は実際にはどうなるかわかりませんが、さきらアトリウムで基本的に13〜21時くらいまで何かやっています。どうぞ気軽にお立ち寄りください。
何か好きなものや趣味などあればそれをお持ちくださり、居合わせた人に披露してくださるとうれしいです(「オトナカフェ」として19〜21時くらいを想定しています)。
また会場のようすは例によってUstream「ボラコミ★チャンネル!」ツイッターでお伝えしていきます。

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さきらボラコミ☆アトリエアトリウム!
〜さきらアトリウムにワンダーランドをつくろう!

2011年3月10日(木)〜13日(日)13:00〜21:00
栗東芸術文化会館さきらアトリウム
http://www.sakira-ritto.net

【目的】
通年的にさきらアトリウムをワンダーな空間=固定的な目的をもった空間ではなく、何かが起こる可能性を秘めた集いの場として、少ない労力・予算でどんなことが継続的に可能なのかをさぐる。
子供向け企画だけでなく、大人向けの参加企画の可能性をさぐる。
できればこうした場を継続的に開催し、地域住民にいつ来ればやっているのかを特に告知せずともわかるようにしていくこと。また、ボラコミメンバーはもちろん、地域住民自身も講師役もしくはマネジャーとして場にかかわっていけるようなものにしていくこと、を目指した試験的な取り組みとする。

【企画概要】
さきらアトリウムの一角に敷物などを敷いて「場」をつくり、初期メニューとして以下のようなものを用意(選択可)、期間中はこれにこだわらず、参加者ニーズを読み込みながら発展的に場を形成していく。
また、ボラコミのこれまでの取り組みをまとめる「ブック」と連動した報告展示を行う。

■初期メニュー
・ボラコミ放送局(Ustream中継スタジオ。番組表をつくり、まちの話題やさきらのニュースを流す「ボラコミニュース」や、ドラマ「金曜ボラコミショー」やクイズ番組「ズバリ!ボラコミクイズ」を企画・制作するほか、「突撃!ボラコミレポート」としてまちへ出てインタビューやお店の紹介などを行う。ダンボールでスタジオをつくったり、番組ロゴなどをデザインしたりする)

Streaming .TV shows by Ustream

・大工の絵本づくり(「さきらウィンターワンダーランド2010」でうまれたオリジナルストーリーを掲示し、これにみんなで絵をつけて絵本をつくっていくワークショップ。どの部分の絵を描いてもよい)

・巨大ピタゴラ装置「ボラコミコースター」(ダンボールを並べて支持体をつくり、ここにさまざまなレールなどを設置してビー玉を走らせる巨大なピタゴラ装置をみんなでつくる。下図参照)
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参考画像:巨大ピタゴラ装置の制作例(横浜・東京ガス環境エネルギー館でのワークショップ、2009年)

・ボラコミしんぶん(ボラコミメンバーにインタビューを行い、ボラコミやさきらの活動に関する新聞記事を制作する。

・おはなしcafe(おはなしサークルメンバーによる絵本の読み聞かせ)

・趣味の集い「えんがわアトリウム」(地域の大人や若者がそれぞれの趣味について話しあったり、見せ合ったりする集い・発表の場)

※今回のための「初期メニュー」として以上を想定したが、このほかにも昨年8月の「えんにちファクトリー」や12月の「まなびーや」で行った「うちわづくり」「クリスマスカードづくり」「お菓子の家づくり」「ゲームづくり」等さまざまなメニューがあり、また今後もこれを蓄積していくことで、ここから選択して行っていくことができる。

■報告展示
・大工のストーリー
・ブック原稿(プロセスを公開)
・映像(1月に編集した映像のほか、ボラコミチャンネルのアーカイブなど)

【備考】
さきらアトリウムで何かが起こる場をつくる試みに非常に大きな可能性を感じています。それはさきらアトリウムに限らず、シンボル広場やポケットパークでやってもいいし、マンションや地域の保育園、学校でやってもいいと思います。
それはこれまでさきらとボラコミが取り組んできたダンボールのおうちや御旅所の延長上にあることであり、昨年夏と冬の取り組みで生まれてきたものです。
場の仕組みをつくることで、人に依存する部分を色合いのようなものに変換していくことができるように思います。
こうした場をつくることをボラコミのみなさんに提案するとともに、新しい指定管理者にも提案していきたいと考えています。
また、私にできることとして、年に3回程度は自費ででもこの企画に参加し、企画・運営の一端を担いたいと考えています。年3回というのは「夏祭り」のある8月、「ウィンターワンダーランド」のある12月、そして春(3〜4月)を想定したスケジュールです。

posted by 門脇篤 at 13:06| 滋賀 | Comment(0) | アトリエアトリウム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする