2011年01月08日

さきらウィンターワンダーランド2010を振り返って

今日、さきらボランティアコミュニティの反省会があるということで、参加できなかったので私のふりかえりをお送りしました。
以下、お送りした文面から


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当日、12時から「ダンボールでおうちをつくろう!」ワークショップに参加しました。
今回はただダンボールで自分たちの家をつくるのではなく、すでに数年間この事業が継続し、リピーターも多くなっている中で、企画をさらに深化=進化させていくために、参加者のみなさんに「まち」としての一体感やイメージをもってもらうための仕掛けとして、ワークショップがボラコミのみなさんから提案されたわけです。
私は「ワンダーランドの裸の王様」として登場し、まずどんな方が参加しているのか何人かにインタビューを行いました。最初の実施時から参加されている方、友人3家族で参加され、このダンボールでおうちをつくろうがお父さんがた3人が家族を連れて集まる機会になっているという方(そのうち1家族は今回最も遠い兵庫からの参加でした)などを紹介。
その後、「この国(まち)の問題」について話し合いました。
まず議題を募ったところ、ひとりの男の子(この子はその後もがんがん発言してくれました)から、「ダンボールに窓を開けるときキケンで困っている」という話題が提起されました。これについて参加者に意見を募ったところ、「まず軽く切れ目を入れておくときりやすい」「近くの大人が手伝う」といった意見が出され、「近くの大人が手伝う」に多くの賛同(拍手で議決)がよせられました。
次に、ボラコミ内であがっていたふたつの問題を提起しました。ひとつめの「日照権(環境権)」の問題は、大きな家を前につくられると後ろの家が見えなくなってしまうという問題です。大人の方に意見を求めたところ、「聞いてませんでした。すみませんもう一回お願いします」といった方にあててしまったのですが、これがかえってよかったみたいで、その後は「あてられる」と大人もけっこう必死で(学級会みたいに)こっちを見てくれました。
あらかじめどれくらいの大きさにするか設計図を考えている方がいるかたずねたところ、ほとんどひとりくらいしかおらず、意見としては「人のことを考える」「まわりと話し合う」といったものが出されました。が、最終的には大きいものをつくりたい人はなるべくうしろのエリアへ、ということで議決をみました。
最後に「ライトをいれずに遊び専門の家をつくりたいという方の家が、お留守のようになってしまう」問題について話し合いました。これがなかなか難しい問題だったようで、議論が紛糾しました。また、実は最初にどんな方が来ているかアンケートで、もっとも古株の方が自己紹介のおり、「中に入って遊べる家にしたい」とおっしゃっていたので、けっこうその方が気にしてしまったようで、どうなるのかと思っていたのですが、あとで「ボラコミ★チャンネル」のインタビューに行ったおり、「王様!中継してください」とわざわざ自分のつくった家を見に来るように行ってくれました。かなり広い家で(高さはあまりない)、本当に遊べる家でした。
この「お留守の家」問題は10分くらいいろいろな意見が出、意見の主な中心はライトをどう安全に配置するかに集中していました。遊ぶ家にはライトを入れないというスタンスを何度か伝え軌道修正したのですが、みなさんの思いとしては、ライトを入れる/入れないではなく、いかにライトを入れても遊べる家にするのかに議論が戻っていくので、今後はそうした方向性も視野に入れて考えていく必要があるのかもしれません。

以上のワークショップを終え、1時過ぎから近所の幼稚園児4人による「さきらボラコミ女子アナチーム」とともにUstream中継によるダンボールハウスインタビューにのぞみました。
女子アナチームの子たちは計7日行われた「まなびーやさきらわらべシップ」に皆勤賞の子2人を含む4人で、ひとりひとり質問事項(「どこから来ましたか」「何回目の参加ですか」「何をつくっているのですか」「感想をひとこと」)を担当しました。その後、この子たちは大道芸のブラックエレファンツがポケットパークからさきらへ遠征演奏をしたおりにチラシ配りをお願いしたところ、これにはまってしまったようで、さきらへ戻ってからもシンボル広場内でひたすらチラシ配りをしていました(ちょっと気づいた点としては、ダンボールでおうちをつくろう参加者の方がけっこう全体チラシをもっていなかったことです)。
その後、けっこう夕暮れが近づいた頃に戻ってきて、「え、まだチラシ配ってたの!?)」と驚いたのですが、もっと驚いたことは、当日最後に村田さんにビデオを撮ってもらって女子アナチームの感想を聞いたのですが、一番楽しかったのはインタビューをしたことでも「わらべシップ」でもなんでもなく、みな口をそろえて「チラシ配り」と言っていたことです。
おそらく人にはひとに話しかけたい、自分以外の人とつながりたいという本能的な欲求があるのだと思います(その逆にひとが怖いという本能もあると思いますが)。チラシ配りという「メディア」を通してあの子たちは気軽に知らない人とつながれることにものすごい解放感をおぼえたのかもしれません。「知らない人に声をかけられても返事しちゃいけません」という中での解放感ということもあるかもしれません。
これは夏の「おまつりファクトリー」でも感じたことで、「もっと宣伝したい」というのでサンドイッチマン姿でお店や交番をまわって歩いたのですが、「宣伝したい」といいながらも最初の2〜3軒はかなり緊張気味で不安そうなのですが、その後は内容は意味不明なんですが、口上は堂々とし、自信にあふれて何事かを語る、という風になり、こっちが「もうそろそろ帰ろう」というと「いや、まだあと2〜3軒やりたい」という感じで何かひとがもつある種の本能的な欲求に触れた思いがしました。
話が戻りますが、ダンボール会場ではすでにワークショップでなじみになっているためか気軽にあちこちから「裸の王様」に声がかかり、インタビューもかなりスムーズに進みました。

パレードから大道芸に至る「ファンタジーロールプレイング」は本当によくできた企画だったと思います。やる前にはかなり不確定要素が多く、あんなにしっかりしたものになるとは思えない感じでしたが、実際それが行われてみると、計算されつくした演出、すでに何回か公演を行っているこなれた迫力のようなものがあったように思います。ストーリーもどこかの作家に書き下ろしでたのんだみたいでしたね。朗読もよかったし。おそらく居合わせた方もおなじように感じたのではないでしょうか。本当にボラコミとさきらのみなさんのチームワーク、底力を見た思いです。
また、タカオカくんがつくった竜も素晴らしかったですね!何日もかけてつくり出しただけでなく、当日、子どもたちを集め、装飾をほどこすとともに、まるで生きているかのような動きまでその日のうちに体得させていたあたり、王様不在のワンダーランド城ですばらしいワークショップが行われていたことがうかがえます。


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また、北海道から参加した岩見沢アートホリディの遠藤さんからも、岩見沢のメンバーへ紹介するかたちで振り返りが寄せられています。
以下、一部を紹介します。


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18、19日は『栗東芸術文化会館さきら』へ。
http://www.sakira-ritto.net/index.html
門脇篤さんの参加している「さきらウィンターワンダーランド」のイベントスタッフのような形で参加させていただきました。

栗東市の芸術文化施設を指定管理者制度で運営しているのですが、そのさきらでは『ボランティアコミュニティ(略称「ボラコミ」)』を組織していて、これがありそうで無い仕組みで、ボランティアというと運営側の出来上がったもの企画の雑用的なお手伝いをするという認識が一般的かと思いますが、ボランティアさん達が企画段階から参加して準備から当日のお客さん対応まで全部やっていて(会計などはもちろん施設側ですが)毎日、長時間夜遅くまで頑張ってました。

そして、施設スタッフや門脇さんなどのアーティストは、その人達をまとめたり、アドバイザーとして手助けをしてあげる立場という感じで存在していて、スタッフもボランティアもアーティストも観客も区別が付かないような、誰が欠けても成立しないような非常に面白い場が出来上がっていたのです。

30〜40代くらいのお母さんと幼稚園〜小学生くらい親子、60代以上の年配の方、高校生の男の子、など世代も幅広い。門脇さんはコアに参加する人は10人くらいと書いてましたが、当日だけの参加者もいるようですが、12/19は50人くらい居たと思います。

登録しているボランティアさんが100名以上の方が栗東市や近郊都市から参加しているそうです。本番前日の夜に運営施設の担当者さんとお食事に行ったら「何故あんなにボラコミさんたちは頑張るんだろ?」と言うので、じゃあインタビューしてみましょうとなり、ボラコミさんと来場者の方数名へ動画でインタビューしました。それは後日まとめる予定。施設の方は「明快な答えなんて出てこないんじゃない?」なんて言うのですが、そんなことはなかったです。

■年配の女性の数名へ質問
『さきらボラコミに参加してよかったなあというエピソードはありますか?/なぜそんなにがんばっちゃうんですか?』

「幼稚園児から同年代まで、世代をお友達が出来るのが楽しい」「とにかく色んな人と交流できたこと」「家にいてもやる事がない、ここにくれば色んな人と話ができる」「私でも絵が描けた!という感激があった」「年だしたしかに体力的に大変だけど達成感があってまた参加したくなる」

■高校3年生の男の子へ質問
『なぜ参加しようと思った?良いところは?』
「最初はなんとなくノリで来てみた。ここに来る事自体がたのしい」

■お客さんとしてランタン作りに参加していた小学生くらいの女の子への質問
『どんなところが楽しかった?』→「自分らしく作れるところ」

■お客さんとして、小学1年〜4年くらいで集まって仲良く遊んでた女の子達
『皆はもともとお友達?』→「ううん、今日始めて会った」

などなど。
なかなか面白くて明快な答えが出てきました。

栗東では、非常に貴重な体験ができました。
岩見沢でもかなり参考になるような取り組みだと思いました。


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posted by 門脇篤 at 16:33| 滋賀 ☁| Comment(0) | ワンダーファクトリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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