が、明らかに冬と違うのは、格段に「自由度」が高まったこと。逆に言うといよいよ「何をするか」が決まっていないということです。
まずは11時過ぎにさきらへ到着。アトリウムの一角を使った会場設営を始めたのですが、当初は4月からさきらの指定管理者が代わってしまうので、今現在のスタッフのように至れりつくせりのような人がいなくても「誰でも気軽にできる設営」をやってみるつもりでいたものの、さきらスタッフで舞台の大道具など何でもつくってしまうサカさんが「えんがわ的な場をつくろう」と私が書いているのを見て、「じゃあ縁側作る?畳もあるし、ちょこっと洋室もつけとくか」みたいな感じで冬のワークショップスペース以上に手のこんだつくりとなっていきました。
ワークショップのほかに今回の訪問のもうひとつの目的である、さきらとボラコミが積み上げてきた数年間の集大成であった今年度の活動を振り返り、栗東発のコミュニティアートとはいかなるものかを投げかける記録報告集「ブック」の打ち合わせをボラコミ西川さんと行い、ふと気づいた3時過ぎ、こどもたちはやって来ました。
「あれ、サンタさん?」「裸の王様や!」と、12月の「まなびーやさきらわらべシップ」や「さきらウィンターワンダーランド」でサンタクロースや裸の王様に扮した私の本性を見抜いた彼らは、また面白いことをやらせろと押し寄せました。
とりあえず今回用意していたのは、12月にボラコミがつくった100人の大工が登場するオリジナルストーリーに絵をつけ、朗読もして動画にしようという企画と、「ボラコミ☆チャンネル!」の番組づくり。
ストーリーにつける絵を描き始める子がいる一方、「けいじドラマ」の企画を提出する子がいるなど、景観がお茶の間的なものに変容しつつあるにも関わらず、劇場のアトリウムは非常にクリエイティブな場へ。
市長のむすめが誘拐されるというドラマへの出演者をさがしてさきらシンボル広場へと繰り出した小学生は、次々に断られる女の子たちに土下座までしてお願いしたものの、どの子にもかたくなに断られ、結局、女の子がつれていた犬がゆうかいされる、というストーリーに。
カメラマン役がムービーカメラで各シーンを撮影し、市長のもとに暗号による脅迫状が送られてくるというシーンまでを撮影することができました。
夜遅くにさきらで会議のあるお母さんたちが打ち合わせしている間、お茶の間を見つけたこどもたちが乱入する一幕も。
最後はテレビも設置され、非常にぜいたくなしつらえとなりました。
明日からも日曜まで13:00〜21:00の時間帯でワンダーな場をつくっていきますので、ぜひおこしください。
大人の方も大歓迎です。特に夜の時間帯は趣味や好みの「発表会」をしたいと考えています。ぜひ趣味や大好きなものを持ってさきらアトリウムへおこしください。